放射線透過検査
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放射線透過検査
放射線透過検査では、放射線を使用して建造物の床や壁、柱などの内部を検査します。放射線には「エックス線・ガンマ線・アルファ線・ベータ線・電子線・中性子線…」などのさまざまな種類があります。中でもエックス線は医療用レントゲンという形で使用されており、私たちにとって身近な存在です。そして放射線透過検査というのは、たとえるなら建造物などを対象にレントゲン撮影を行う検査だと言えます。
金属や非鉄金属の溶接部や母材、コンクリートの内部の状況確認に適用され、奥行きのある傷や空洞などを検出する目的で使用されます。ただし一定量以上の放射線は人体に害を及ぼしますので、文部科学省の許可を受けた放射線取扱事業者の放射線取扱主任者による安全管理が必要になります。
放射線の中でもエックス線やガンマ線、中性子線は非常に透過力が強く、人間の身体はもちろんのこと、建築に使用される鉄骨をも透過します。しかし物質の素材や厚みによって、時間をかけて透過する部分と、簡単に透過してしまう部分とが生まれます。この性質を利用したのが、医療用レントゲンや放射線透過検査です。


放射線透過検査の原理
物質に一定時間放射線を照射し、フィルムを感光させます。放射線は物質全体に同じ条件で照射されますので、放射線が遅く通過した部分はフィルムの感光時間が短く、すぐに透過した部分はフィルムの感光時間が長くなります。すると感光時間が長かった部分は写真映像の濃度が濃く、感光時間が短かった部分は濃度が薄くなります。この映像の濃淡で物質の内部状況を検出・判定します。
放射線透過検査 その実例
具体的な例を挙げます。内側に亀裂の入った鉄棒があったとします。この鉄棒に放射線を照射してフィルムを感光させましょう。鉄棒のどの部分にも同じ条件で放射線が透過してフィルムを感光させるわけですから、正常な状態であれば均一な濃度の影がフィルムに映りこむはずです。ところが内部に亀裂があるということは、亀裂部分だけは他の部分よりもほんの僅かに体積が少なくなっているということです。つまりその部分だけが、他の部分よりも速く放射線が透過してしまうのです。放射線が速く透過するということは、それだけフィルムを感光させる時間が長いということになり、フィルム映像の濃淡によって鉄棒とその内部の亀裂が映し出されます。
放射線透過検査では、検査対象の内部構造の異常の有無を、上記のような放射線透過でチェックします。もし異常があれば、それが鉄棒全体にどれほどの影響を及ぼすのかをJISなどの基準に照らし合わせて判断します。





